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荒井正吾・奈良県知事に聞く
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新年特集 荒井正吾・奈良県知事に聞く
◎荒井正吾知事新春インタビュー
昨春再選を果たされ、2期目の県政を担われている荒井正吾知事。1期目の成果を踏まえ、さらなる県勢伸長への施策が注目されるが、昨秋には県南部が台風による豪雨や土砂崩れで大被害に遭う非常事態も発生した。そんな中、文化的には記紀万葉プロジェクトが推進されているほか、企業誘致促進に伴う県の経済発展や雇用拡大、さらに医療、教育など多くの分野で期待が集まる。より良い奈良県の構築に手腕を発揮される荒井知事に、将来のあるべき奈良県像を見据え、今年の県政の目標や課題をお聞きした。
(聞き手・森脇信之・現代奈良協会理事長)


興福寺五重塔
画・文 冨田利雄
昨日こそ 年は極(は)てしか 春霞
春日の山に はや立ちにけり
万葉集(一八四三)
夕べ年が暮れたばかりなのに、目覚めればもう太陽が昇って春霞が立っている……
ところで、奈良の観光に塔は欠かせない。宣伝物など判で押したように塔をあしらうが、臍(へそ)曲りの僕は、とかく敬遠しがちになる。
とは言え、正月号ともなれば、やはり結果としてこんな絵を描いたりもする。
本当か嘘か知らないが、この塔が明治維新における新政府の「廃仏毀釈」政策で、処分されそうになって、このあたりに僧侶の姿が消え、経典や仏具までも廃棄、人々はそれで焚き火をしたりしていたとか……
ま、一過的な情勢であったようで、その後、歴史文化の価値観を見直したらしく、五重塔その他が国宝に指定されたのは幸いだった。
今や世界遺産にも登録されるなど、まさに内外に誇り得る美観を形成している。